今日は少し「Webサイトの目的」についてお話しします。「目的なんて売上アップに決まってるでしょ?」と思うかもしれません。でもちょっと待ってください!
売上を上げるにはまず、お客様と接点を持たなければなりません。
その接点は、「御社の得意な形(営業フロー)の入口」でなけれならないはずです。
Webサイトは営業フローの入口
売上を上げるには、まず「きっかけ」が必要なんです。例えばこんなアクションを、お客様に起こしてもらうことが大事ですよね。
- フォームからのお問合せ
- 電話でのご相談
- 資料請求
- Line登録
こういったアクションが「お客様との最初の接点」になります。その接点から信頼関係を築いて、営業活動が始まるんです。言い換えれば、「Webサイトは営業フローの入口」なんです。
このように、Webサイトは、お客様を「営業フロー」に導くための重要な起点として機能します。Webサイトは訪問者にアクションを促し、そこから営業プロセスがスタートするための「橋渡し」の役割を担います。
- 興味を持ったお客様がサイトを訪問し、
- 問い合わせや資料請求、電話などで具体的なアクションを起こし、
- そこから営業担当がフォローアップを行うことで、商談や契約につながる。
つまり、Webサイトは「ただ情報を発信するだけのツール」ではなく、訪問者を次の段階(営業プロセス)に誘導する役割を果たします。この視点は、中小企業の営業活動において非常に実用的です。
その「きっかけ」を作るにはどうする?
ここで重要なのは、Webサイトに「目的」をしっかり設定すること。それがないと、お客様が何をしたらいいのか分からず、サイトを閉じてしまいます。
フォームでのお問合せを増やしたい場合
「お問合せはこちら」ボタンを目立つ場所に。いつでもフォームにアクセスできる導線を作ります。
電話でのお問合せを増やしたい場合
ページの上部や下部に電話番号を常に表示。スマホならワンタップで電話がかけられる仕組みを。
資料請求を目的にする場合
専用フォームで、企業名や担当者名をきちんと聞けるように設計。
Line登録をゴールにする場合
ラインの目立つグリーンのボタンで、登録画面に一瞬で飛べるように。
このように、目的の達成(きっかけ作り)のためには、最適化された「見せ方」や「設計」が必要になります。ここが曖昧だとこのような最適化ができなくなります。
「問い合わせも、電話も、資料請求も、Line登録も全部欲しい!」という気持ちは分かります。でも、それでは逆にお客様が迷ってしまいます。そこで、優先順位をつけることが大事。主役を一つ決めて、それを目立たせながら他のゴールも補助的に設置しましょう。
売上アップだけが目的じゃない!
「Webサイトは営業の入口」──これは確かにその通り。でも、Webサイトの役割はそれだけにとどまりません。実は、もっと幅広い目的や価値を持たせることができるんです。売上アップはその一部であり、他にもたくさんの可能性があることをご存じでしょうか?
例えば、こんな目的を持つWebサイトもあります。
ブランディングの強化
Webサイトは、会社のイメージを伝える最も強力なツールの一つです。訪問者が「この会社は信頼できそう」「こだわりを持っていそう」と感じるかどうかは、サイトのデザインやメッセージ性次第。
- 高級感のあるデザインで「品質重視」を伝える
- スタッフの顔写真やストーリーで親近感を与える
- 地元に根ざした情報を発信して、地域の信頼を得る
「売上を上げるためのサイト」ではなく、「この会社と仕事をしたい」と思ってもらえるようなWebサイトを作ることも大切です。
社会貢献やCSR活動の発信
最近では、「何を売っているか」よりも「どんな価値を社会に提供しているか」が問われる時代です。Webサイトはその想いを発信する場としても使えます。
- 環境保護活動の紹介(脱プラスチック、植林活動など)
- 地域イベントへの協賛情報
- SDGsへの取り組み
こうした情報は直接的な売上には繋がらなくても、会社の社会的信頼度を高める大きな武器になります。
採用活動を支援する
Webサイトが訪問者だけでなく、未来の仲間を見つける場になることもあります。特に中小企業では、「働きやすい会社だ」と感じてもらうことが非常に重要です。
- 若手社員が活躍するストーリーを掲載する
- 職場の写真や動画で雰囲気を伝える
- 「地元で働きたい」と考える人にアピールするための特設ページを作る
採用の場でも、Webサイトの魅力は企業の第一印象を大きく左右します。
信頼を高める情報発信
「この会社は詳しいな」「信頼できそうだな」と思ってもらえるような、情報発信型のサイトも大きな価値を持ちます。
- 業界ニュースやお役立ち情報を定期的に更新
- 専門知識やノウハウをわかりやすく解説
- 資料やホワイトペーパーをダウンロード可能にする
こうした発信は、お客様が必要とする情報を提供しながら信頼関係を構築する効果があります。
Webサイトの価値を広げましょう!
売上を上げることはもちろん大切です。しかし、それだけを目的にしてしまうと、Webサイトの持つ本来の可能性を見逃してしまいます。ブランディング、社会貢献、採用支援、情報発信…
これらを目的に加えることで、訪問者との接点を増やし、会社としての価値を高めることができます。